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火災保険の盗難や水ぬれの補償は必要?元損保社員が徹底解説!

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火災保険は火事だけでなく、様々な災害や事故で補償されます。

今回はその中でも利用頻度が高い、「盗難」と「水ぬれ」の補償について解説していきます。

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火災保険の「盗難補償」と「水濡れ補償」とは?

火災保険における盗難と水ぬれとは、基本的に以下の場合を指します。

  • 盗難:盗難による盗取、損傷 または汚損
  • 水ぬれ:給排水設備または他人の戸室で生じた事故に伴う漏水・放水等による水ぬれ

盗難と水ぬれの補償については、同じ枠組みとし扱われることが多く、盗難の補償を付帯すると水ぬれの補償も合わせて補償される場合があります。

盗難水ぬれ補償は他にも、「建物外部からの物体の落下・飛来・衝突」や「騒擾(じょう)・集団行動等に伴う暴力行為」もセットで、補償に含まれる場合があります。

盗難補償のお支払い例!

盗難の補償では以下の場合に建物や家財の補償からお支払いがされると考えられます。

  • 窓ガラスを割られ、室内に侵入された
  • 玄関扉をバールでこじ開けられ、扉が損壊した
  • 室内に侵入され、床が傷つけられた
  • 現金や財布、バッグや時計が盗まれた
  • 金庫が壊された
  • 駐輪場に置いていた自転車が盗まれてしまった

水ぬれ補償のお支払い例!

水ぬれの補償では以下の場合に建物や家財の補償からお支払いがされると考えられます。

  • マンションの上階の戸室からの漏水で天井が濡れた
  • 水道管が破裂し、床が水浸しになった
  • キッチンのシンク下の排水管が壊れて、家財が水浸しになった

火災保険の盗難水ぬれ補償は必要か?

結論、個人的には盗難水ぬれ補償は必要であると考えます。

経験上の話になりますが、盗難ももちろん必要な補償ですが、水ぬれ被害は損害金額が大きくなるケースが多いです。

過去に金額が大きくなったケースとしては、給水管が損壊してしまい、ちょうどその間自宅を不在にしてしまった際、家中が水浸しになり、損害額は700万円ほどいうことがありました。

水ぬれ被害は壁がふやけ床がそり上がってしまっただけでなく、家電製品なども使えない状態になると、意外に損害額が大きくなることがあります。

その他にも、盗難水ぬれ補償の補償に含まれることが多い「建物外部からの物体の落下・飛来・衝突」も重要な補償になります。

物体の衝突の補償例
  • 自動車の当て逃げ被害で壁や塀が大きく損傷した
  • 外から野球ボールが飛んできて、窓ガラスが割れた
  • 酔っ払いの自転車が自宅カーポ―トに衝突し、柱が曲がった

特にお支払い例で多いのが、自動車の当て逃げ被害です。

通常、加害者がわかれば加害者の自動車保険で補償されますが、相手が分からない当て逃げは、どうしても泣き寝入りになってしまいます。

しかし、「建物外部からの物体の落下・飛来・衝突」では当て逃げ被害も補償対象になっていくことが多いため、盗難水ぬれ補償に「建物外部からの物体の衝突」も含まれていれば、より契約をおすすめします。

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盗難や水ぬれの補償でよくある疑問点について!

盗難や水ぬれ補償について、よく聞かれる質問は以下の通りです。

  • 盗難の疑問
    自転車や原付が盗まれたら補償される?
    現金や通帳のお金が盗まれたら補償される?
    高額な貴金属も補償される?
  • 水ぬれの疑問
    階下に水ぬれ被害を与えてしまったら補償される?
    原因がどんな場合でも補償される?

では早速説明していきます。

盗難疑問:自転車や原付が盗まれたら補償される?

自転車や原付自転車も、盗難補償の対象となる可能性があります。

ただし、自動車やバイクに関しては、盗難補償に限らず火災保険自体の対象外となり、自動車保険やバイク保険の範疇になります。

また、多くの保険会社で外出先は対象外となり、「自宅の敷地内」や「マンションの指定の駐輪場」で盗まれた場合に限ります。

盗難疑問:現金や通帳のお金が盗まれたら補償される?

現金や通帳のお金は多くの保険会社で補償対象となりますが、補償額に上限があることが多いため、注意が必要です。

例えば補償の上限が以下の条件になっています。

現金・通貨:20万円まで
預金通帳のお金:200万円まで

盗難疑問:高額な貴金属も補償される?

30万円を超える貴金属類など、明記物件と呼ばれるものに限っては、保険会社へ事前申告を行えば、補償対象となる場合があります。

明記物件は一般的に以下の家財になります。

  • 1つまたは1組の価額が30万円を超える貴金属、宝石、美術品等
  • 稿本(本などの原稿)、設計書、図案、証書、帳簿など

ただし1事故合計で100万円など、保険金の上限が決まっていることがあるため、注意が必要です。

水ぬれ疑問:階下に水ぬれ被害を与えてしまったら補償される?

マンションにお住まいの方で階下に水ぬれ被害を与えてしまった場合、個人賠償責任保険に契約をしていれば補償対象になる可能性があります。

個人賠償責任保険とは?
日常生活で誤って他人にケガをさせてしまったり、他人のモノを壊してしまったりして、法律上の損害賠償責任を負った場合の損害を補償する保険

個人賠償責任保険は火災保険だけでなく自動車保険や生命保険、自転車保険など様々な形で契約ができるため、おすすめしたい補償の1つです。

水ぬれ疑問:原因がどんな場合でも補償される?

水ぬれの原因は以下の場合は補償されない可能性があります。

  • 経年劣化が原因
  • 修理などの作業上の過失が原因
  • 壊れている部分を応急処置のまま放置している

基本的には不測かつ突発的な事故(偶然起きた事故)が補償対象となるため、注意が必要です。

まとめ:火災保険の盗難水ぬれの補償は必要?

本記事では火災保険の盗難水ぬれ等補償についてまとめました。

盗難水ぬれ等補償はいらない補償というサイトもありましたが、個人的には水ぬれ被害は高額になるケースもあるため、おすすめしたい補償です。

必要であるかどうかは、最終的に契約者であるあなたのご判断になりますが、もし考えがまとまらないのであれば、一度火災保険の一括見積サイトへご相談ください。

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ABOUT ME
元損保社員のつぶやき編集部
【経歴】2012年に損害保険会社に中途入社⇨火災保険損害サービス課で8年間勤務⇨損害保険会社を退職後、実家を継ぐ【資格】ファイナンシャルプランナー2級/アフィリエイテッドファイナンシャルプランナー(AFP)
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