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地震保険の上乗せ特約は必要なのか?元損保社員が徹底解説!

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近年地震の増加により、地震保険の補償内容について注目されることが多くなりました。その中で多くの方が「地震保険の補償額について不満がある」といった内容で、地震保険のデメリット部分が露呈した形となりました。

今回はこの地震保険のデメリット部分を補うことが可能な「地震上乗せ特約」について、元損保社員が徹底解説します。

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地震保険の上乗せ特約とは?

地震保険の上乗せ特約を説明させていただく前に、地震保険のデメリットをご理解いただく必要があります!

地震保険は、地震による損壊や津波で補償対象となりますが、火災保険の保険金額の50%までしか保険金額を設定できないというのが、大きなデメリットでした。

火災保険の保険金額の50%ってどういうこと?

例えば、火災保険の保険金額が4,000万円までしか契約できなかったら、地震保険はその半額の2,000万円までしか契約ができません!

そのため、もしも地震で全壊したとしても、100%保険金がおりず、家を元通りに建て直すことができる金額は補償されません。

その地震保険を補う特約として、2015年に初めて損保ジャパンより「地震上乗せ特約」なるものが販売を開始しました。

上乗せ特約は、「火災保険金額の50%が限度」の地震保険金と合わせて火災保険金額の最大100%まで補償する特約となっており、現在は東京海上日動やソニー損保などの複数社で販売がされています。

地震保険上乗せ特約のメリット・デメリットは?

地震保険上乗せ特約のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット
デメリット
  • 地震による損害を最大100%まで補償することができる
  • 保険料がかなり割高
  • 半損や全損のみしか適用されない商品もある

地震保険の上乗せ特約は最大100%まで補償することができるようになりますが、被害が甚大であることが予想されるため、保険料はやや高いのが難点です。

また、「全損、大半損または小半損」のみに限定され「一部損」は適用外の商品もあるため、注意が必要です。

地震保険の上乗せ特約は必要なのか?

結論、地震保険の上乗せ特約を必要性については個々の判断になると考えます。

「地震保険の補償をより手厚くしたい方」は地震保険の上乗せ特約が必要ですし、「保険料を抑えたいけど、地震の補償は付帯したい」という方は地震保険のみ契約をするという形になります。

個人的には契約したいけれども、やはり保険料がネックです。

上乗せ特約は地震保険の保険料と同額かそれ以上の保険料がかかるため、上乗せ特約を契約せずに貯金をするというの手だと思います。

とくに近年は建物自体の耐震性能が高まっているため、昔よりも倒壊の危険度は低くなりましたが、2016年の熊本地震では2000年以降に建てられた耐震等級1・2の建物が多く倒壊したのいうこともあります。

そのため2000年以前に建てられた方耐震等級1・2の建物に住んでいる方で、地震保険の補償では物足りないという方は上乗せ特約が必要になってくるであろうと考えます。

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地震保険の上乗せ特約を比較してみた!

地震保険の上乗せ特約は2024年時点で、以下の4社で取り扱いがあることが確認できます。

  • 東京海上日動火災保険:地震危険等上乗せ補償特約
  • 損保ジャパン:地震危険等上乗せ特約
  • ソニー損保:地震上乗せ特約(全半損時のみ)
  • ジェイアイ傷害火災保険:地震危険等上乗せ補償特約

この4社の違いとしては大きく「保険料」と「補償内容」があります。

保険料については、日々保険料は変動しており、自宅がある地域によってもいくらになるか変わるため、火災保険一括見積もりサイトでの比較により、比較検討することが可能です。

地震保険の上乗せ特約は基本的に地震による損害の補償額を手厚くするものですが、補償内容については若干の違いがあります。

ソニー損保については全損、大半損、小半損として保険金をお支払いする場合に補償対象としており、一部損の場合は対象外となっています。

しかし、その他の損保では一部損についても補償対象となっており、地震保険と同等額がでると記載されています。

全半損ってなんだろう?

地震保険は損壊の程度に応じて、全損、大半損、小半損、または一部損と4つのお支払方法があります。東日本大震災では一部損の被害が70.9%を占めていました

全損:地震保険の保険金額の100%(時価額が限度)
大半損:地震保険の保険金額の60%(時価額の60%が限度)
小半損:地震保険の保険金額の30%(時価額の30%が限度)
一部損:地震保険の保険金額の5%(時価額の5%が限度)

小さな地震の被害も補償を手厚くしたいという方東京海上日動損保ジャパンジェイアイ傷害火災保険大きな地震の被害のみ補償を手厚くしたいという方はソニー損保がおすすめとなります。

その分保険料については、ソニー損保の上乗せ特約が割安になるため、比較検討していただくと良いでしょう。

地震上乗せ特約の保険料比較方法!

地震上乗せ特約を比較する方法としては、火災保険の一括見積もりサイトで比較する方法がおすすめです。

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まとめ:地震保険の上乗せ特約を契約するかどうかは個々の判断で!

地震保険の上乗せ特約は、地震保険のデメリットを補うことができる非常に良い特約ですが、保険料が割高で、地震保険と同等かそれ以上の費用が掛かります。

個人的には、地震上乗せ特約は補償内容としては必要な特約と考えますが、保険料も含めて考えると、住宅ローンの支払いや貯蓄に回すというのも一つの手かな、と思います。

もし地震上乗せ特約を検討しているのであれば、東京海上日動火災保険、損保ジャパン、ソニー損保、ジェイアイ傷害火災保険の4社で契約ができるため、複数社見積もりが取れる一括見積もりサイトで見積もり依頼をすることがおすすめです。

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元損保社員のつぶやき編集部
【経歴】2012年に損害保険会社に中途入社⇨火災保険損害サービス課で8年間勤務⇨損害保険会社を退職後、実家を継ぐ【資格】ファイナンシャルプランナー2級/アフィリエイテッドファイナンシャルプランナー(AFP)
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