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家財保険の支払い例を元損保社員が徹底解説!テレビ・洗濯機・冷蔵庫・トイレ編

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家財保険をどうやって使うのか、皆さんご存知ですか?

家財保険は火災だけでなく、様々な場合で補償されます。

今回は家財保険の「支払い例」を知りたいという方に向けた記事となります。

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家財保険はどんな補償がされるの?

火災・破裂・爆発家財が火事や破裂爆発などで燃える被害を指します。
落雷家財が落雷により損壊する被害を指します。
水災家財が大雨や洪水により浸水する被害を指します。
風災・雪災・雹災台風や豪雪、雹(ひょう)などにより家財が損壊する被害を指します。。
落下・飛来・衝突・倒壊建物の外部からの物体の落下または衝突などにより家財が損壊する被害を指します。例えば、車両の衝突で物件が倒壊し、中にあった家財が損害を受けた場合に保険金が支払われます。
水濡れ給排水設備の事故などの漏水で家財が汚損する損害を指します。
暴力行為・破壊行為他者からの暴力行為や集団行動、労働争議に伴う破壊行為が原因で家財が損害を受けた場合に保険金が支払われます。
盗難盗難被害で家財類が盗まれる被害を指します。
持ち出し家財住居から一時的に持ち出された家財が日本国内の他の建物内で火災・水濡れ・盗難などの被害に遭った場合に保険金が支払われます。
破損・汚損自分自身や家族の不注意で家財を破損・汚損する被害を指します

商品によって補償内容は違うのですが、一般的な補償を羅列させていただきました。

家財保険の補償の中で、どのような内容で補償されるのか「支払い例」についてみていきましょう!

家財保険の支払い例:テレビ編

家財保険の中でも、使用頻度が高い「テレビ」に関する支払い例をまとめました。

  1. 子供が遊んでいたらテレビの液晶を割った!
  2. 落雷被害でテレビが故障した!
  3. 盗難でテレビが盗まれた!

子供が遊んでいたらテレビの液晶を割った!

必要な補償

破損・汚損等(不測かつ突発的な事故)
建物や家財に対して、偶然かつ突発的に起こった事故により、建物や家財に生じた損失を補償するもの

子供がボール遊びなど遊んでいたり、不注意でテレビを壊してしまった場合は、家財保険の「破損・汚損等(不測かつ突発的な事故)」で補償されます。

「破損・汚損等」は免責金額がある場合もあるため、免責金額を超えていなければ支払い対象とならないことも注意が必要です。

免責金額とは?
免責金額は契約者などが自己負担するものとして、契約時に設定する金額のことです

「破損・汚損等」被害が補償されない家財保険もある!

家財保険の中には「破損・汚損等」の補償がされない家財保険もあります。

  • 共済
    都道府県民共済やこくみん共済は基本的に「破損・汚損等」の補償がありません。
  • 少額短期保険
    賃貸を借りる際に管理会社と契約する少額短期保険は「破損・汚損」の補償がないことが多いです。

また、「破損・汚損等」という補償がある家財保険でも、「破損・汚損等」を外してしまっている場合もあるため、要注意です

落雷被害でテレビが故障した!

必要な補償

落雷
雷が落ちたことによる、過電流によって建物や家財に生じた損失を補償するもの

落雷によってテレビが故障した場合は、家財保険の「落雷」で補償されます。

「落雷」の補償は火災保険の基本補償になっていることが多いため、多くの方が支払い対象となるケースです。

盗難でテレビが盗まれた!

必要な補償

盗難
盗難によって保険の対象(建物や家財)が盗まれたり、壊されたり、汚されたりした場合、補償の対象になります。

テレビが盗難で盗まれた場合、家財保険の「盗難」で補償される可能性があります。

テレビなんか盗まれることあるの?

私が保険会社時代に1、2回このようなケースがありました!

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家財保険の支払い例:洗濯機編

つづいて使用頻度の高い洗濯機の支払い例です。

  1. 洗濯機に繋がる蛇口が損壊し濡れたことで洗濯機が故障した!
  2. 床上浸水で洗濯機が浸かって故障してしまった!

洗濯機に繋がる蛇口が損壊し濡れたことで洗濯機が故障した!

必要な補償

賃貸の場合:借家人賠償責任保険と家財保険の「水ぬれ」
持ち家の場合:建物保険・家財保険の「水ぬれ」
給排水設備の事故や自宅以外の戸室で生じた事故により、水漏れや放水などが起こり、水濡れが生じ損害が発生してしまった場合

借家人賠償責任保険とは?
⼤家さんに対し法律上の損害賠償責任を負担した場合にお支払いします。

洗濯機に繋がる蛇口が損壊し洗濯機が水浸しなり故障した場合、家財保険の水ぬれで補償される可能性があります。

ただし、水ぬれで洗濯機が壊れることはあまり考えられませんが、洗濯機からの水ぬれで周囲の家財が汚損してしまう場合が支払いとしては多いです。

ちなみに蛇口については建物部分であるため、家財保険では支払われません。

床上浸水で洗濯機が浸かって故障してしまった!

必要な補償

家財保険の「水災」
台風や暴風雨、豪雨などによる洪水、高潮、土砂崩れなどによる災害で床上浸水した場合補償されます

自宅の1階部分に洗濯機が置いてある場合、洗濯機が床上浸水で浸かってしまったなんてことも考えられます。

そんな時に役立つのが家財保険の水災補償です。

ただし水災補償は実際の損害額での補償ではない場合もあるため、注意が必要な補償です。

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家財保険の支払い例:冷蔵庫編

つづいて冷蔵庫の支払い例について解説していきます。

  1. 冷蔵庫を運んでいたら、床を大きく傷つけてしまった!
  2. 地震によって冷蔵庫が倒れて壊れた!

冷蔵庫を運んでいたら、床を大きく傷つけてしまった!

必要な補償

賃貸の場合:借家人賠償責任保険の「破損・汚損等」
持ち家の場合:建物保険の「破損・汚損等」

建物や家財に対して、偶然かつ突発的に起こった事故により、建物や家財に生じた損失を補償するもの

冷蔵庫でよくある被害が、賃貸物件で冷蔵庫を運んでいた際に床を傷つけてしまった被害です。

この場合は家財保険の中の借家人賠償責任保険に「破損・汚損等」が付帯されている場合、補償対象になる可能性があります。

また、持ち家の場合は建物の補償に「破損・汚損等」が付帯されていれば、補償対象になる可能性があります。

地震によって冷蔵庫が倒れて壊れた!

必要な補償

家財保険の「地震補償」
地震・噴火またはこれらによる津波を原因とする火災・損壊・埋没または流失による被害を補償する地震災害専用の保険

地震などの揺れで冷蔵庫が倒れたり、地震に起因した火災で冷蔵庫が燃えてしまった場合は家財保険の地震補償から補償される可能性があります。

ただし地震保険は全額保険金がおりる可能性が低く、査定方法や算出方法も通常の火災保険の考え方とは違うため注意が必要です。

地震保険の家財査定を教えます!ブログでしか伝えられない裏ワザも!地震保険の家財査定について公表されている内容を元損保社員が分かりやすく説明していきます。他ブログで紹介されていた家財保険の査定方法を活かした地震保険の保険料を安くする裏ワザもあります。ただしデメリットもあるため取り扱いにはご注意ください。...

家財保険の支払い例:トイレ編

最後にトイレに関する家財保険の支払い例についてまとめました。

  1. トイレでつまずいた拍子に給水管が損壊し漏水した!
  2. トイレのウォッシュレットが落雷により故障した!

トイレでつまずいた拍子に給水管が損壊し漏水した!

必要な補償

賃貸の場合:借家人賠償責任保険の「水ぬれ」
持ち家の場合:建物保険の「水ぬれ」

給排水設備の事故や自宅以外の戸室で生じた事故により、水漏れや放水などが起こり、水濡れが生じ損害が発生してしまった場合

まず大前提、トイレは建物設備になるため、建物の保険もしくは賃貸であれば借家人賠償責任保険の領域になります。

トイレが漏水したことにより、トイレマットやスリッパが汚損してしまった場合は、家財保険の「水ぬれ」で補償されます。

補足支払例:マンションの階下に漏水させてしまった場合

持ち家のマンションにお住まいの方でトイレや洗濯機から階下に漏水をさせてしまった場合は、個人賠償責任保険が有効となってきます。

個人賠償責任保険とは?
日常生活において、お客さまご自身またはご家族の方が、偶然な事故により法律上の損害賠償責任を負担することにより被った損害を補償します。

また、賃貸物件にお住まいの方は階下に水濡れ被害を与えてしまった場合、基本的に賠償責任が生じるため、こちらも個人賠償責任保険が有効です。

  • 階下の建物被害:貸主への賠償
  • 階下の家財被害:階下住人への賠償

ただし、賃貸マンションの方でトイレや配管の老朽化であれば、居住者に賠償責任は生じないため、管理会社や大家さんの保険が適用されます。

持ち家のマンションの方で自室(専有部分)から階下に漏水させてしまった場合は、老朽化であっても賠償責任が生じ、個人賠償責任保険で補償される可能性があります。

個人賠償責任保険は家財保険や火災保険だけでなく、様々な保険に特約で付けれたり、単独でも契約ができますよ!

トイレのウォッシュレットが落雷により故障した!

必要な補償

家財保険の「落雷」
雷が落ちたことによる、過電流によって建物や家財に生じた損失を補償するもの

近くに雷が落ちてトイレのウォッシュレットが壊れてしまった場合は、家財保険の落雷の補償を契約していれば補償される可能性があります。

意外にトイレのウォッシュレット部分だけが落雷で故障してしまうケースは多いため、利用頻度は高いと思われます。

まとめ:家財保険の支払い例からみる必要性!

本記事では家財保険の支払い例について、テレビ・洗濯機・冷蔵庫・トイレなどを用いて説明していきました。

今回紹介した支払い例以外にも、「火災」や「水災」など規模が大きい被害の場合、補償対象となってきます。

特に「火事」の支払いは家財保険の真骨頂とも言うべき、金額の大きな支払いとなり「家財保険入っててよかった」と思えるはずです。

家財保険は商品によって補償内容は違うため、今回の支払い例通りではないかもしれませんが、一度代理店や保険会社へお問い合わせいただくことをおすすめします。

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元損保社員のつぶやき編集部
【経歴】2012年に損害保険会社に中途入社⇨火災保険損害サービス課で8年間勤務⇨損害保険会社を退職後、実家を継ぐ【資格】ファイナンシャルプランナー2級/アフィリエイテッドファイナンシャルプランナー(AFP)
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