三井住友海上の賃貸用家財保険リビングFITを元損保社員が徹底解説

火災保険専任担当の元損保社員でファイナンシャルプランナーの筆者が三井住友海上の賃貸用家財保険「リビングFIT」について徹底解説していきます。

こちらに該当する人は、三井住友海上の賃貸用家財保険「リビングFIT」を検討してみてもいいかもしれません。

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三井住友海上の賃貸用家財保険の補償内容！

三井住友海上の賃貸用家財保険「リビングFIT」の補償内容は3段ピラミッドとなっています。

ピラミッドの1段目が基本補償、2段目が費用保険金、3段目がオプション特約です。
一つ一つ説明していくので、こんな補償なんだと思っていただければと思います。

補償内容をご存知の方はここの章は飛ばしてください！

リビングFITの基本補償

まずはピラミッド最下層の1段目に位置する基本補償から説明していきます。
リビングFITの基本補償は1プランのみとなっているため、契約すると基本補償は全て付帯されています。

火災、落雷、破裂・爆発

火災、落雷または破裂・爆発、消防活動による水ぬれ損害が補償されます。

風災、雹災、雪災

台風、旋風、竜巻、暴風等による風災、雹災または豪雪、雪崩等の雪災（融雪洪水等を除く）による損害が補償されます。

水災

台風や集中豪雨に伴う川の氾濫などの水害や床上浸水の損害が補償されます。

水ぬれ

給排水設備に発生した事故もしくは詰まりにより発生した漏水などを原因とする水ぬれによる損害を補償します。

盗難

強盗、窃盗または未遂による家財の破損等盗難が補償されます。

破損、汚損等

不測かつ突発的な事故による損害が補償されます。

リビングFITの費用保険金（賠償保険金）

続いてピラミッド2段目の費用保険金です。
三井住友海上は費用保険金にプラスして賠償保険金も自動セットされています。

事故時諸費用保険金

損害保険金が支払われる際に、損害保険金×30％または100万円を限度に保険金が支払われます。

地震火災費用保険金

地震、噴火またはこれらに起因する津波を原因とする火災で、家財が全焼またはその家財を収容する建物が半焼以上となった場合、家財保険金額×5％または300万円を限度に保険金が支払われます。

失火見舞費用保険金

家財または家財を補償している建物から発生した火災、破裂・爆発の事故により、他人の所有物が滅失、破損または汚損させ、見舞金等の費用を支出した場合に1世帯あたり30万円または損害保険金×30％を限度に保険金が支払われます。

ドアロック交換費用保険金

建物のドアのカギが壊され、錠を交換した場合に3万円を限度に保険金が支払われます。

個人賠償保険金

住宅の所有・使用・管理に起因する事故や、日常生活の事故により他人をケガさせてしまったり、他人の持ち物を壊してしまったり、または誤って線路に立ち入り電車を通行停止にしてしまったり法律上の損害賠償責任を負った場合の損害賠償金等を3億円限度に支払われます。

借用住宅修理費用保険

不測かつ突発的な事故（盗難や窃盗を含む）によって借用住宅に損害が発生し、賃貸者契約に基づきまたは緊急的に自己の費用で修理した場合、300万円を限度に支払われます。

借家賠償保険金

不測かつ突発的な事故によって借用住宅を損壊し、貸主に対する法律上の損害賠償責任を負った場合の賠償金等が借家賠償保険金額を限度に支払われます。

リビングFITのオプション特約

最後はピラミッド3段目の特約（オプション）です。
特約は自由に付帯するかしないか選択することができます。

類焼損害特約

家財または家財を収容する建物から火災、破裂・爆発の事故により、近隣の建物やその収容動産に損害が発生した場合に、その類焼先の損害を1億円まで補償します。

家財明記物件特約

１個または１組の再調達価額が30万円を超える貴金属、宝石、美術品等のうち・保険申込書に明記したものが対象となります。

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三井住友海上の賃貸用家財保険の特徴！

とにかく契約すれば、しっかりとした補償がされる

三井住友海上のリビングFITは細かい内容を決める必要はなく、契約すれば手厚い補償を受けられるのが魅力の一つです。

多くの保険会社は補償内容を決めるときにプラン制、もしくはフリープラン制を採用していますが、リビングFITのプランは1つのみであるため、補償が決まらず悩む必要がありません。

ただし、家財の補償額やオプション特約の付帯有無は被保険者が決める必要があります。

補償を選ぶのって難しいし、助かる！

ただし、その分不要な補償も付帯する必要があるため、保険料が割高になる傾向があります！

費用保険金・個人賠償金も充実！

リビングFITは自動セットされている費用保険金や個人賠償金も手厚くなっています。

付帯される費用保険金・個人賠償金は以下の7種類です。

この補償にプラスして一緒にお住いの同居人の家財も補償されます。これは例えば損保ジャパンでは費用保険金として特約名を付けて補償していますが、三井住友海上は特約としてではなく基本内容に含まれています。

じゃあ実質の費用保険金の数は？

損保ジャパンの自動セットされている費用保険金は5種類、三井住友海上のリビングFITは実質8種類あります。

暮らしのトラブルの無料サービス付き！

三井住友海上のリビングFITは「暮らしのQQ隊」という名前でお住まいのトラブル対応も請け負っています。
以下の2サービスについて、30分程度の応急修理に要する作業料、出張料は無料です。

三井住友海上の賃貸用家財保険を元損保社員が総評！

三井住友海上の賃貸用家財保険「リビングFIT」は特に細かい内容を決める必要はなく、この家財保険に契約していれば、充実した補償内容となっています。

そのため、オプション特約はたったの2種類の他損保に比べても少なめですが、その分基本補償から費用保険金・個人賠償金が手厚く、通常オプション特約に含まれている特約も自動セットされているため、この保険一つで十分な補償をうけることができます。

しかし不要な補償も合わせて付帯しなければならないため、保険料をできるだけ抑えたい方には不向きな保険です。
まずはネットで火災保険の内容や保険料を無料で比較できる「火災保険比較サイト」を利用されることをおすすめします。

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ABOUT ME

元損保社員のつぶやき編集部

【経歴】2012年に損害保険会社に中途入社⇨火災保険損害サービス課で8年間勤務⇨損害保険会社を退職後、実家を継ぐ【資格】ファイナンシャルプランナー2級／アフィリエイテッドファイナンシャルプランナー（AFP）