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家財保険請求のコツ7選!元損保社員が請求の流れも徹底解説!

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あなたは火災保険・家財保険の請求をしたことがありますか?ほとんどの方は保険金請求をしたことない初めての方が多いと思います。
本記事では「家財保険の請求のコツ」について元損保社員が徹底解説しています。

本記事のまとめ!
  • 家財保険請求の流れ!
  • 家財保険請求のコツとは?
  • 家財保険請求のコツについての質問!

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はじめに:家財保険請求の流れ!

❶ 保険会社へ被害の連絡

まずは保険会社もしくは代理店へ被害を申告しましょう。
契約者氏名、保険証券番号、損害の内容、原因、見積書、写真の有無などを伝えることとなります。

❷保険会社から申請用紙が送られてくる

保険会社から申請書類が送られてきます。
アプリやホームページなどインターネット上でやりとりできる場合もあります。
簡易的な書類から間取図を書く書類まで保険会社によって申請書類も様々です。

❸見積書や修理不能証明書、写真を作成する

保険会社へ家財の被害額を申請するためにも、修理見積や修理不能証明書を作成する必要がある場合もあります。
また、修理前の写真も必要になります。

❹保険会社へ申請用紙・見積書・修繕前写真を送る

申請書類を記入したら、業者から取り寄せた見積書・写真と一緒に保険会社へ送りましょう。
インターネット上で写真の送付ができる場合もあります。

❺保険会社から保険金が振り込まれる

保険会社が見積書を査定後、保険金が振り込まれます。
見積書が高額であったり不具合がある場合は、現地鑑定があります。

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家財保険請求のコツとは?

家財保険を請求することに必要なコツ(知っておいたほうが良いこと)を紹介します。
家財保険の保険請求をするときや、保険請求をする前にも是非ご覧ください。

  1. 補償内容を確認しよう!
  2. 補償の中でも使う頻度が高い補償に契約する!
  3. 被害写真を必ず撮ろう!
  4. できるだけ早く事故連絡をしよう!
  5. 見積書をもらおう!
  6. 書類はできるだけ早く提出しよう!
  7. 払われた保険金額が納得できないなら連絡しよう!

請求コツ(1):補償内容を確認しよう!

まずは1つ目のコツは家財保険の補償内容を知り、自分自身がどんな補償に入っているのかを確認するということです。

家財保険って言ってもどんな補償に契約しているか、実は知らないかも…!

家財保険は商品や種類で補償内容が変わってくるため、是非確認を一度してみると良いです。

以下は主な家財保険の補償内容になります。
「いつ・どんな時に」補償がされるのかを知っておくと、いざというときに利用することができます。

主な補償補償内容
火災・破裂・爆発家財が火事や破裂爆発などで燃える被害を指します。例えば、隣家からのもらい火で自宅の家財道具が一式焼失した場合、保険金が支払われます。
落雷家財が落雷により損壊する被害を指します。例えば、近くの電柱に雷が落ちたことが原因でテレビや冷蔵庫が損壊した場合に保険金が支払われます。
水災家財が大雨や洪水により浸水する被害を指します。例えば、近くの川が氾濫し、家財が浸水した場合に保険金が支払われます。
風災・雪災・雹災台風や豪雪、雹(ひょう)などにより家財が損壊する被害を指します。例えば、台風による影響で瓦が飛び、雨漏りしたことが原因で家財が濡れた場合に保険金が支払われます。
落下・飛来・衝突建物の外部からの物体の落下または衝突などにより家財が損壊する被害を指します。例えば、車両の衝突で物件が倒壊し、中にあった家財が損害を受けた場合に保険金が支払われます。
水濡れ給排水設備の事故などの漏水で家財が汚損する損害を指します。例えば、マンションの上階からの漏水で家財が冠水した場合に保険金が支払われます。
暴力行為・破壊行為他者からの暴力行為や集団行動、労働争議に伴う破壊行為が原因で家財が損害を受けた場合に保険金が支払われます。
盗難盗難被害で家財類が盗まれる被害を指します。例えば、自宅が留守中に何者かにより現金やその他家財類が盗まれた場合、保険金が支払われます。
持ち出し家財住居から一時的に持ち出された家財が日本国内の他の建物内で火災・水濡れ・盗難などの被害に遭った場合に保険金が支払われます。
破損・汚損自分自身や家族の不注意で家財を破損・汚損する被害を指します。例えば、子どもがボール遊びをしてたらテレビにぶつかり壊れた場合、保険金が支払われます。

補償内容を確認するときに免責金額も確認しよう!

家財保険の補償内容を確認するときには、一緒に免責金額を確認するとよいです。
免責金額とは、契約者が自己負担する金額で、例えば免責金額が5万円の場合で損害額が15万円の場合、免責金額を引いた10万円が受け取り金額となります。

2種類の免責額がある
  • エクセス方式
    免責金額以下の損害については保険金が支払われないが、免責金額を超過する損害については、保険金から免責金額を控除した金額を支払う方式
    (例)保険金10万円-免責金額5万円=実際の保険金5万円
  • フランチャイズ方式
    損害額の全額を支払う方式
    (例)保険金10万円、免責金額5万円だが、実際の保険金10万円

基本的に多くの保険会社は「エクセス方式」を採用していますが、古い火災保険商品や共済は未だ「フランチャイズ方式」が採用されています。

家財保険で補償されないものも知っておこう!

家財保険では以下のものも基本的に補償されません。

  • 自動車、船舶または航空機およびこれらの付属品
  • 稿本、設計書、図案、雛型、鋳型、木型、紙型、模型、証書、帳簿その他これらに類するもの
  • 動物および植物などの生物・データ、ソフトウェア

請求コツ(2):補償の中でも使う頻度が高い補償に契約する!

家財請求2つ目のコツは利用頻度が高い補償を把握し、契約を事前にしておくことです。
家財保険と聞くとはじめに思い浮かぶのが火事だと思いますが、先ほどお伝えした通り、家財保険は様々な被害で活用ができます。

利用頻度が高い補償
  • 破損・汚損等(不測かつ突発的な事故)
  • 落雷
  • 盗難・持ち出し家財

特に破損・汚損は契約しといたほうが良い!

もしあなたが家財保険を契約するのであれば、家財保険の中でも“破損・汚損”は契約しておいたほうが良いです。
特に子育て世帯は利用頻度が高い補償になり、以下のような偶然に家財を破損させてしまった場合に補償されます。

  • 子供が自宅で遊んでいてテレビ画面におもちゃをぶつけて壊れた
  • 室内でボール遊びをしていて家具が壊れてしまった
  • 物を落として壊してしまった

家財保険の中でもかなり有効な補償ですが、補償自体がない保険会社もあるため、注意が必要です。破損汚損の補償のありなしは独自で調査したため、以下記事をご覧ください!

破損汚損の補償を元損保社員が徹底比較!会社別に補償の有無や免責額も調査!火災保険の補償の中でも最重要補償の一角と言っても過言ではない「破損汚損」補償について、保険会社別に補償の有無や免責額も独自調査しました。...

破損汚損は補償範囲外の家財もある!

破損汚損の被害の場合は家財の中でも携帯電話やメガネ、ドローンなどが補償範囲外になる場合があります。

以下は損保ジャパンの個人用火災総合保険からの引用です。

●保険の対象に対する加工・修理等の作業(保険の対象が建物の場合は建築・増改築等を含みます。)上の過失または技術の拙劣に起因する損害
●偶然な外来の事故に直接起因しない、保険の対象の電気の作用に伴って発生した電気的事故または機械の稼働に伴って発生した機械的事故に起因する損害
●土地の沈下、隆起、移動、振動等に起因する損害
●義歯、義肢、コンタクトレンズ、眼鏡、補聴器その他これらに類する物およびサングラスに生じた損害
●移動電話等の携帯式通信機器、ノート型パソコン・タブレット端末等の携帯式電子事務機器およびこれらの付属品について生じた損害
●電球、ブラウン管等の管球類に生じた損害
●動物または植物について生じた損害
●自転車もしくは総排気量が125cc以下の原動機付自転車またはこれらの付属品について生じた損害

個人賠償責任保険も使う頻度が高い!

個人賠償責任保険」とは第三者に誤ってケガをさせてしまったり、他人のモノを壊してしまったりして、法律上の損害賠償責任を負った場合の損害を補償する保険です。

家財保険の補償にセットできる補償で、こちらも子育て世帯は利用頻度が高い補償の一つであるため、個人賠償責任保険も契約するのをおすすめします。

明記物件は事前申告をしておく!

明記物件とは、1個または1組の価値が30万円を超える貴金属、宝石、書画、骨董、彫刻などの貴重品・美術品や、稿本、設計書、証書などこれらに類するもののことを指します。

家財に含まれる貴金属や美術品ですが、加入の際には一般の家財とは別に申告しなければ補償の対象にはなりません。保険会社によっては明記物件の申告を不要としている場合もあります。
明記物件を事前に申告しておかないと補償されないため、高価なものは必ず明記物件として保険会社へ申告をしましょう。

請求コツ(3):被害写真を必ず撮ろう!

家財保険請求の3つ目のコツが被害の写真を撮ることです。ただし、家財保険請求では写真の撮り方にもコツがあります。

  1. 修理前の写真を撮影する!
    修理前の写真がないと被害状況が分からないため、保険金はおりません。必ず被害前の写真を撮りましょう。
  2. 写真はできるだけ多く撮る!
    写真はできるだけ多く撮った方が保険会社の担当者も判断しやすいです。1~2枚ではなく5枚以上は撮るようにしましょう
  3. 部屋の写真もあると良い!
    家財の被害を受けた部屋の写真もあると、保険会社に状況を伝えやすくなるため、なお良いです。
  4. 製造番号がわかる写真もあるとなお良い!
    家財の製造番号もわかるような写真があるとよいです。テレビであれば裏側に製造番号のシールが貼ってあります。
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請求コツ(4):できるだけ早く事故連絡をしよう!

4つ目のコツは事故が起きたら早急に保険会社へ連絡をすると良いです。
事故日から日付が経過すると、なぜすぐに連絡をしなかったのかという疑義が深まり、保険金が下りにくくなります。
早めに連絡することで、緊急性も高く保険会社の担当者への心証も良くなり、補償を受けやすいです。

請求の時効期限は3年!

保険法により、基本的に請求できる期間は3年になっています。
そのため、被害が起きてから3年が経過したものは補償範囲外となります。

第95条(消滅時効)

保険給付を請求する権利、保険料の返還を請求する権利及び第63条又は第92条に規定する保険料積立金の払戻しを請求する権利は、これらを行使することができる時から3年間行使しないときは、時効によって消滅する。

保険法(平成20年6月6日法律第56号)

請求コツ(5):見積書をもらおう!

家財保険請求5つ目のコツは見積書の取得です。家財の壊れ方には2種類の壊れ方があります。
1つが“修理ができるもの”、もう1つが“修理ができないもの”となります。

家電量販店や家電メーカーなどで修理ができれば通常の見積書を作成する必要がありますが、修理ができない場合は修理不能証明書が必要になる場合があります。これは保険会社により修理不能証明書の有無が変わります。

修理不能証明書があれば保険会社も「これは修理ができないんだ」とわかるため、修理不能証明書の提出は不要でも取っておいて損はありません。
ちなみに修理不能証明書は見積もりを作成する家電メーカーや家電量販店などの修理業者で作ってもらえます。

請求コツ(6):書類はできるだけ早く提出しよう!

家財保険請求の6つ目は書類の提出をできるだけ早めに送ることです。

“鉄は熱いうちに打て”ではないですが、家財保険の請求は返送も早いほうが支払いもスムーズにいく可能性が高いです。
時間が経過するほど損害状況が変わってしまい、正確な判断が難しくなります。

請求コツ(7):払われた保険金額が納得できないなら連絡しよう!

家財保険は普通に支払われれば良いですが、支払われない場合や納得ができない場合は代理店や保険会社に問い合わせたり、そんぽADRセンターに連絡をするのもありです。
保険会社の不誠実な面に納得ができなければ、金額に間違いはないか問い合わせしてみるのも手でしょう。

支払いについて納得がいかない場合は以下記事でもまとめています。

火災保険の支払いに納得いかない!元損保社員しか知らない実態 火災保険の申請をしたけれども、支払金額に納得がいかないという方、非常に多いのではないでしょうか? あまり他のサイト批判をしたくは...

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Q&A!家財保険請求のコツ!

家財をわざと壊して申請してもいいの?

家財をわざと壊すことは虚偽申告になり、保険金詐欺になるため、絶対にやめましょう。

鑑定人が家財の確認をすることはある?

保険会社が委託している鑑定人が家財を確認することはほぼありませんが、虚偽の申告など疑いがある場合は鑑定人が見に来ることがあります。

家財保険は何度も請求してもいい?

何度も請求しても大丈夫です。保険料が上がることもありません。
ただし乱用は危険です。わざと壊したなど虚偽申告を疑われてしまう場合もあります。

火災保険の虚偽申告はバレるのか?元損保社員が徹底解説火災保険の虚偽申告は近年増加傾向にあります。今回は火災保険の虚偽申告はバレるのか、そもそも火災保険の虚偽申告とはどんなものが該当するのか、火災保険の虚偽申告がバレた場合はどうなるのか、火災保険の申請サポート業者を利用すると虚偽申告に該当するのかについて元損保社員がまとめました。...

家財保険は他にも利用できないの?

家財保険は保険請求以外にも無料の現場急行・応急処置サービスがセットされている保険があります。
以下の場合に無料で応急処置を受けれる可能性があるため、一度確認するとよいです。

  • 家のカギの紛失・破損による玄関および勝手口の解錠
  • エアコン・給湯器の応急処置
  • 給排水管の水もれ箇所における30分程度の応急処置
  • 給排水管のつまり箇所における30分程度のつまり除去処置

まとめ:家財保険請求のコツを理解しよう!

もしもあなたが補償該当の被害に遭われたら、是非契約している保険会社や代理店に連絡をしてみましょう。
保険料を支払っているのであれば、もちろん保険金を受け取る権利があります。

保険金を請求する場合は、本記事に記載されている家財保険請求のコツを読んでいただくと、より請求はスムーズになります。
特にコツ③の写真については壊れた状態の家財の写真が必要になるため、直す前に写真を撮るようにしましょう。

また、家財の保険請求は連絡や書類の送付はスピードが早いほうが保険会社も早く動いてくれます。気がついたら早急に保険会社か代理店に連絡をしてみると良いです。

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【経歴】2012年に損害保険会社に中途入社⇨火災保険損害サービス課で8年間勤務⇨損害保険会社を退職後、実家を継ぐ【資格】ファイナンシャルプランナー2級/アフィリエイテッドファイナンシャルプランナー(AFP)
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