県民共済の火災保険の補償内容をわかりやすく解説！他社と比較してみた結果！

県民共済（都民共済、府民共済、道民共済、全国共済）の火災保険「新型火災共済」の補償内容はどうなっているのかご存知でしょうか。

実際に公式のホームページをみても、補償内容は分かりにくい部分だと思います。

今回は「県民共済の火災保険の補償内容」を元損保社員が徹底解説していきます！

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県民共済の火災保険の補償内容を徹底解説！
県民共済の火災保険の補償内容は他社と比べて良いの？
まとめ：県民共済の火災保険の補償内容について
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県民共済の火災保険の補償内容を徹底解説！

県民共済（都民共済、府民共済、道民共済、全国共済）の火災保険「新型火災共済」の補償内容を解説していきます。

県民共済の補償内容は、大きくメインとなる3つの補償とその他の6つの見舞金、3つの特約で構成されています。

県民共済の火災共済のホームページの内容を一部引用させていただいています。

県民共済の主な3つの補償内容！

県民共済の火災保険は主に以下の3つの補償内容となっています。

火災・落雷・水もれ等	火災・消防破壊・消防冠水、爆発破裂、車両の衝突、落雷、他人の住居からの水もれ、突発的な第三者の直接加害、建物外部からの物体の落下・飛来
風水害・床上浸水	暴風雨、旋風・突風、台風、高潮・高波、洪水、なが雨・豪雨、雪崩、降雪、降ひょう
地震	地震、津波、噴火

火災・落雷・水もれ等は加入額を限度額とした実損額補償、風水害・床上浸水、地震は一定額の見舞金が支払われる金額となります。

県民共済の6つの見舞金補償内容！

県民共済の火災保険はその他に6つの見舞共済金が付帯されています。

臨時費用
火災等に伴う、生活上の臨時の支出に充てる費用としてお支払いします。
焼死等
加入住宅の火災等でご加入者またはそのご家族が事故の日からその日を含めて180日以内に死亡・重度障害になられたときにお支払いします。
持ち出し家財
加入住宅以外の建物内へ一時的に持ち出した家財が火災等により損害を受けたときにお支払いします。
失火見舞費用
加入住宅の火災、破裂、爆発で、隣家等、第三者の建物や動産へ損害を与えたとき（火元失火）にお支払いします。
借家修復
借家住まいでその家屋に火災等の損害を与えたときにお支払いします。
漏水見舞費用
階下等、第三者の建物や動産へ水ぬれ損害を与えたときにお支払いします。

県民共済の3つの特約補償内容！

その他に任意で付帯できる以下の3つの特約があります。

地震特約
地震等による、住宅または家財を収容する住宅が被った半壊・半焼以上の損害に対して、新型火災共済のご加入額の15%をお支払いします。
借家人賠償責任特約
ご加入者またはご加入者と生計を一にする親族（借主）の過失に起因する「火災・破裂爆発・漏水等」で借用住宅に損害を与え、貸主に法律上の損害賠償をしなければならない場合に、保障額を限度として共済金をお支払いします。
個人賠償責任保険
本人やご家族が、国内外で日常生活での偶然な事故により他人にケガをさせたり、他人の物を壊した等によって法律上の損害賠償責任を負った場合の補償です。

特約や個人賠償責任保険はオプションなので任意でセットできるものです！

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県民共済の火災保険の補償内容は他社と比べて良いの？

県民共済の火災保険の補償内容は他社と比べるとどうなの？

個人的には不十分な補償内容かなと感じます！理由は大きく以下の3つあります。

火災・落雷・水もれ等の補償内容が不十分！
風水災の補償内容が不十分！
地震の補償内容が不十分！

もちろん不十分な補償であるということは個人的見解になります。
補償内容はみなさんが最終的に判断をお願いします。

火災・落雷・水もれ等の補償内容が不十分！

県民共済の補償内容の中で他損保ではある補償が、県民共済にはない補償が一つだけあります。

それが「破損・汚損等（不測かつ突発的な事故）」です。

この「破損・汚損等」は偶然かつ突発的に起こった事故により、建物や家財に生じた損失を補償するもので、火災保険の中でも利用頻度の高い重要な補償となっています。

「破損・汚損等」ってどんな時に補償されるの？

実例

家具を移動させる際に誤って壁を破損した
子供が遊んでいて窓ガラスを割った
家電を誤って落とし破損した

かなり実用的な補償だね！県民共済には「破損・汚損等」の補償内容がないの？

県民共済の火災保険には「破損・汚損等」の補償内容がありません。

ただし県民共済の火災保険以外にも、他の共済にも全体的に破損・汚損等の補償内容がなく、一部損保でもないことがあります。

風災や水災の補償内容が不十分！

県民共済の火災保険は風災や雪災の補償内容は見舞金制度になっており、支払額としては不十分です。

以下は県民共済の風災や雪災の場合の補償内容です。

また、水災（床上浸水）の場合は浸水高と浸水面積で支払額が判断され、こちらも見舞金制度となります。

他損保では実損額補償であることが多いですが、県民共済の火災保険は上記のような見舞金制度となっているため、補償内容としては不十分となります。

地震の補償内容が不十分！

県民共済の火災保険は地震補償も見舞金制度になっており、支払額が不十分となります。

以下は県民共済の地震の補償内容です。

地震補償は最大で加入額の5％の範囲内での支払いとなりますが、地震特約を付帯することで最大20%まで補償額を上げることができます。

保険会社の地震保険は30％～50%が補償額の上限値となり、一部損保が運用している地震上乗せ特約があれば、補償額の上限値を100％に上げることも可能です。

県民共済の地震補償は支払額が最大20％となるため、補償内容としては他社とくらべると不十分ではないでしょうか。

県民共済の不十分な補償内容を補うメリットは？

県民共済は保険料が安く、割戻金という制度があるのが魅力です。

割戻金とは共済の独自制度で、共済は営利を目的としていないため、余ったお金は割戻金として戻ってきます。

2022年度の割戻金の実績は払込掛金の20.00%となっており、保険料を1万円支払っていれば、2,000円剰余金として戻ってきています。

割戻金が20％って大きいね！

割戻金の割戻率は毎年変わるから、その年にあまり災害がなければ割戻金も大きくなります！

もともとの県民共済の火災保険は保険料が安く、さらに割戻金があるのは不十分な補償内容を覆すだけの大きなメリットになります。

まとめ：県民共済の火災保険の補償内容について

県民共済の火災保険は補償内容が決して十分ではありませんが、保険料が安く割戻金制度もあるため、非常に魅力ある火災保険です。

保険料がリーズナブルであれば補償内容が不十分な部分も、貯蓄という形で補うことができます。

そのため、家を建てたばかりで災害に強い自宅であれば、補償内容が手薄であっても自宅が損傷する可能性が低く、おすすめです。

ある程度築年数が経過している家や災害の頻度が高く損傷する可能性が高い家は、一般的な火災保険をおすすめします。

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