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JA共済の火災保険は評判が悪い?メリット・デメリットを元損保社員が徹底解説!

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JA共済の火災保険をご検討中のみなさま、JA共済の火災保険の良いところだけでなく、悪いところも知りたくありませんか?

JA共済火災保険を検討している方や現在加入している方で良い評判は見るけど、悪い評判も気になるという方におすすめの記事を作成しました。

火災保険・火災共済の加入者100名からアンケートを実施し、悪かった部分や改善してほしい点について回答をいただきました。

また、本記事ではJA共済の火災共済・建物更生共済のデメリットを中心に、メリット部分についても元損保社員目線で徹底解説します。

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JA共済火災保険の評判は良いものだけではない?

我が家では父親がJA共済の火災保険に加入をしていましたが、保険料の支払い方法が時々変わるので不便に感じることが多かったです。自動引き落としを申し込んでいたのに、利用出来なくなることもありました。保険料は適正だと思いますが、スタッフの対応は良くないと感じることが多かったです。現在は少し改良されているので、機会があれば検討はしたいです。

50代女性
40代女性

前、入ってた保険だったのですが金額も高いし、スタッフの対応があまり良くなかったので、また別の保険に加入しました。
分からない事を尋ねていても、良く対応をして貰えないのが残念でした。やっぱりスタッフが良い所が良いです。

20代女性

契約時に対応したスタッフの態度が悪すぎて、話も通じなかったので悪い印象を持ちました。分からない点や、質問をしただけで、「なんでそんなことも分からないんですか?」とため息混じりで言われたことがすごく残念でした。

50代男性

私が加入しようとしたJA共済は、保険勧誘員の方が、親切・丁寧な説明をされなかったことです。具体的には、保険の商品知識をいい加減に教えたり、挨拶をしないなどの、社会人としての常識ができていなかったことでした。

40代女性

まず最初の説明を受けたところから印象が悪かったです。言葉づかいや態度が悪く、申し訳ないとは思いつつこちらの態度もだいぶ悪かったと思います。したがって内容がまったく入ってこず結果、契約までいかなかったというところです。その保険に加入している知り合いに聞いたところ保険自体はとても良いものだと言っていました。

30代女性

加入するにあたり、営業員に説明を受けたが、説明がわかりづらかったです。何を聞いても確認してお返事します、の繰り返しでした。要領を得ていない説明をする営業員の質の悪さに驚きました。加入後の問い合わせも何度も回され、最悪でした。

その他のJA共済の火災保険ワースト理由とは?

40代女性

JAへ話を聞きに行った時に難しい言葉で説明されて、積み立ての付いてるかなり高額な保険を勧められた。

30代女性

受取金額が他と比べて安いし、補償の範囲が狭いので不安要素が数知れずあるところです。とくにこれから地震が来そうで補償をかけておきたいという人はあまり期待できないので補償の厚い他の保険をおすすめしたいです。

40代男性

初めの契約の時に十分な説明がされずに、実際に被害が発生して保険を使おうと思った時になると、発生した損害が一定の金額を超えていないと保険金が支払われないと説明をされた事がありました。初めにしっかり説明してくれたらと思いました。

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JA共済の火災保険のデメリットは?

JA共済には火災共済と建物更生共済の2種類のプランがあります!

火災共済の特徴
建物更生共済の特徴
  • 掛け捨てタイプ
  • 補償内容は限定的
  • 掛金は割安
  • 満期金付タイプ
  • 補償内容は充実
  • 掛金は割高

ここでは2種類の火災保険に共通するデメリットと建物更生共済のみ、火災共済のみのデメリットをお伝えします。

共通のデメリット
  • 満額補償されない場合がある!
  • 補償プランが1択のみで固定されている!
  • 破損汚損等の補償がない!
  • 個人賠償責任保険の補償がない!

では早速説明していきます。

共通のデメリット1:満額補償されない場合がある!

JA共済の火災保険は火災共済・建物更生共済ともに、もし損害があっても満額補償されない可能性があります。

満額補償されない理由
  • 建物更生共済…比例てん補方式であるため
  • 火災共済…時価補償となっているため

建物更生共済の比例てん補方式とは?

建物更生共済は「比例てん補方式」という支払方法を採用しており、損害額の満額が補償されません。

「比例てん補方式」とは何ですか?

難しいので実例を交えて説明していきます。

共済価額(建物の価値):2,000万円
共済金額(契約額):1,000万円
損害額:1,000万円

支払われる共済金額=損害額1,000万円×契約額1,000万円÷(2,000万円×80%)

上記例の場合、損害額は1,000万円でしたが、比例てん補方式であるため、実際に支払われる共済金額は625万円となります。

JA共済の建物更生共済ではこの比例てん補方式が採用されているため、注意が必要です。

火災共済の時価補償とは?

対する火災共済では時価額補償を採用しているため、満額補償されない可能性があります。

火災保険には「時価」と「新価」の2種類の通りの考え方があります。

  • 時価補償…経過年数や使用消耗によって下がった建物や家財の価値を基準にして損害の額
  • 新価補償…同一の構造、質、用途、規模、型、能力のものを再築または再取得するのに要する額

近年は多くの保険会社が新価補償となっていますが、JA共済の火災共済では時価額での補償となります。

このデメリットの解消方法について

建物更生共済は比例てん補方式、火災共済は時価補償となるため、満額補償されないデメリットをお伝えしましたが、このデメリットを解消する方法があります。

建物更生共済(比例てん補)
・実損てん補特約を付帯
・火災共済金額を共済価格の80%以上に設定

火災共済(時価額)
・新価特約を付帯

建物更生共済・火災共済ともに特約(オプション)を付ければ、実損補償となり、建物更生共済のみ火災共済金額を共済価格の80%以上に設定することで実損補償となります。

共通のデメリット2:補償プランが1択のみで固定されている!

通常の火災保険では補償内容がカスタマイズできたり、補償内容を3択のプランから選ぶことができますが、JA共済の建物更生共済・火災共済は補償プランが1択のみです。

以下はJA共済と民間の損保の違いです!

  • JA共済の場合…補償プランは1択で補償内容は固定
  • 大手代理店型損保の場合…補償プランが3~6択あり選択する
  • ダイレクト損保の場合…補償内容を自由にカスタマイズできる

特にダイレクト損保の火災保険は補償内容を1から設計でき、例えば「床上浸水」の補償を外したり、「盗難」の補償つけたりといった補償の取捨選択ができるのがメリットです。

JA共済の火災保険を選んだ場合は、不要な補償まで契約しなければならない可能性があり、掛金はその分上がってしまいます。

共通のデメリット3:破損汚損等の補償がない!

JA共済の火災保険は「破損・汚損等(不測かつ突発的な事故)」の補償がないというのもデメリットになります。

破損・汚損等(不測かつ突発的な事故)とは?
建物や家財に対して、偶然かつ突発的に起こった事故により、建物や家財に生じた損失を補償するもの

以下は破損・汚損の補償される実例です。

  • 子どもが室内でボールを投げ、窓ガラスが破損してしまった。
  • 掃除中に壁にものをぶつけて、壁を破損してしまった。

子育て世帯では必要不可欠と言っても過言ではない補償ですが、都道府県民共済やコープ共済といった他の共済でも「破損・汚損等」の補償がない場合が多く、不十分な点です。

破損汚損の補償を元損保社員が徹底比較!会社別に補償の有無や免責額も調査!火災保険の補償の中でも最重要補償の一角と言っても過言ではない「破損汚損」補償について、保険会社別に補償の有無や免責額も独自調査しました。...

共通のデメリット4:個人賠償責任保険の補償がない!

JA共済の火災保険は個人賠償責任保険の補償が特約でないため、注意が必要です。

個人賠償責任保険とは?
第三者に誤ってケガをさせてしまったり、他人のモノを壊してしまったりして、法律上の損害賠償責任を負った場合の損害を補償する保険

個人賠償責任保険で補償される例としては以下の通りです。

  • 水漏れで、階下の部屋のカーペットをよごした
  • 買い物に行った際、不注意から商品を壊してしまった
  • 遊んでいたら誤って相手にケガをさせてしまった

通常の火災保険では個人賠償責任保険を火災保険から特約(オプション)で契約することが可能ですが、JA共済の火災保険は特約にないため、別途契約をする必要があります。

JA共済の賠償責任共済に契約するか、自動車保険や単独でも契約できるため、追加で契約するのもありです。

個人賠償責任保険の追加加入はSBIホールディングスが運営している「インズウェブ」のようなオンライン保険相談窓口で相談されるのがおすすめです!

JA共済の建物更生共済のみのデメリット!

建物更生共済のデメリットは、比較的掛金が割高になるという点です。

以下はJA共済の公式ホームページで契約例として記載されていた内容と損保ジャパンでもかなり近い補償内容で見積もりを算出してみました。

JA共済損保ジャパン
保障期間:30年(共済期間10年:継続回数2回の場合)
建物構造:木造・防火造
火災共済金額:1,500万円
満期共済金額:50万円
協定共済価額:1,500万円
その他:臨時費用共済金の支払割合10%
特約:実損てん補特約
建物構造:木造
建物所在地:東京都
補償期間:5年
火災共済金額:1,500万円
満期保険金額:なし
地震補償:750万円
補償内容:ベーシック Ⅰ型(フル補償)
その他:臨時費用保険金の支払割合10%
年払い:78,425円年払い:48,080円
JA共済の公式ホームページより

建物更生共済は満期金共済金として50万円が付いているため、その分どうしても割高になってしまいます。

損保ジャパンでは補償内容をベーシック Ⅰ型(フル補償)にしており、地震も補償できる満額付帯されているため、満期金が必要ない方は一般の保険会社でもよいかもしれません。

また、満期金は一時取得として所得税の課税対象となるため、建物更生共済の満期金共済金の欠点部分になります。

JA共済の火災共済のみのデメリット!

JA共済の火災共済は、自然災害に伴う風災・雪災・雹災や床上浸水(水災)、地震による損壊は補償範囲外となっています。

以下はJA共済の火災共済の補償内容となります!

❶基本補償
(火災共済金)
火災
落雷
破裂または爆発
建物の外部からの物体の落下、飛来、衝突、接触もしくは倒壊または建物内部での車両もしくはその積載物の衝突もしくは接触
給排水設備に生じた事故に伴う漏水、放水または溢水
被共済者以外の者が占有する戸室で生じた事故に伴う漏水、放水または溢水
盗難
騒じょうその他これに類似する集団行動に伴う暴力行為または破壊行為
❷費用共済金修理費用
借用居室の被保険者死亡
損害防止費用共済金
残存物とりかたづけ費用共済金
水道管凍結修理費用共済金
失火見舞費用共済金
特別費用共済金
地震火災費用共済金
※スマホの方は表を横にスクロールできます。

上記の通り、補償内容に「風災・雪災・雹災や床上浸水(水災)、地震による損壊」は含まれていませんが、地震による火災は補償対象となっているようです。

JA共済で「風災・雪災・雹災や床上浸水(水災)、地震による損壊(地震火災は補償あり)」の補償を付帯したい場合は建物更生共済に契約するしか方法がありません。

JA共済の火災保険は評判が悪い?メリット・デメリットを元損保社員が徹底解説!JA共済の火災保険について「対応が良くなかった」「イメージが悪い」と感じた評判や口コミについてまとめました。JA共済の火災保険は一般の火災共済の他に建物更生共済「むてきプラス」があります。JA共済の火災保険はメリットよりもデメリットの方が大きいため、比較的イメージの悪い評価がついています。...

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JA共済の火災保険のメリットは?

JA共済には建物更生共済(むてきプラス)と火災共済の2種類の火災保険があります。

ここでは2種類の火災保険に共通するメリットと建物更生共済のみ、火災共済のみのメリットをお伝えします。

共通のメリット
  • 2種類の火災保険から選べる!
  • 掛金が全国一律となっている!
  • 10年~30年の長期契約にできる!

では早速説明していきます。

共通のメリット1:2種類の火災保険から選べる!

JA共済の火災保険には「火災共済」と「建物更生共済」の2種類から選択ができるのがメリットです。

火災共済の特徴
建物更生共済の特徴
  • 掛け捨てタイプ
  • 補償内容は限定的
  • 掛金は割安
  • 満期金付タイプ
  • 補償内容は充実
  • 掛金は割高

火災共済は自然災害や地震火災を除く地震の補償がありませんが、その分掛金は割安になっています。対して建物更生共済は自然災害や地震の補償があり、満期金も付いているため、掛金は割高です。

自分の必要としている火災保険を選択できるのはメリットの一つといえます。

共通のメリット2:掛金が全国一律となっている!

民間の火災保険は地域によって、火災保険料と地震保険料が違いますが、JA共済の火災保険は全国一律の掛金となっています。

特に地震災害の多い地域や、台風などの自然災害が多い地域にお住まいの方は、一般的な火災保険よりも掛金が安くなる可能性があります。

共済は地域別掛金ではなく全国一律掛金であることが基本となっています!

共通のメリット3:10年~30年の長期契約にできる!

民間の火災保険は長期契約でも最長5年となっていますが、JA共済の火災保険は5より長期契約にすることが可能です。

  • 建物更生共済…共済期間を5年か10年で選択し、2回の継続特約を付けることで最長30年補償
  • 火災共済…共済期間は1年のみだが、自動継続特約を付けることで最長10年補償

長期契約にすればするほど、掛金は安くなり、その間は掛金が高くなることもないため、JA共済の火災保険を選択した場合は長期契約がおすすめです。

JA共済の建物更生共済のみのメリット!

JA共済の建物更生共済のみのメリットは以下の2つあります。

  • 畜舎や堆肥舎・ガラス温室・農作業場・事務所・倉庫も補償対象になる
  • 満期金が付帯されている

建物更生共済は畜舎や堆肥舎(たいひしゃ)といった農業に必要な付属の施設も補償を受けられます。

また、建物更生共済には50万円から1,500万円まで満期共済金が設定でき、期間満了時に満期共済金が支払われ、また、途中解約した場合も積立額に応じた解約返戻金が支払われます。

修理費給付特約を付帯すると、満期共済金の一部を修理費共済金として受け取れるのも満期金共済金の良い点です。

JA共済の火災共済のみのメリット!

JA共済の火災共済のメリットは「ストレートファイヤー」型の火災保険に近い補償内容であるということです。

ストレートファイヤー型火災保険とは?
「火災・落雷・破裂・爆発」だけを補償対象とする、最低限の補償の火災保険のことを指します。

ストレートファイヤーのメリットとデメリットは以下の通りです。

  • メリット:保険料が安い
  • デメリット:補償がされない災害が多い

「火事だけはしっかりと補償したい」という最低限の補償がほしいという方にはおすすめです。

ただ、台風や地震などの自然災害にも対応した火災保険に契約していただいたほうが良いでしょう。

ストレートファイヤーといわれる最低限の火災保険はおすすめ?元損保社員が徹底解説! 火災保険の中で「ストレートファイヤー」と呼ばれる商品があるのをご存知でしょうか。 直訳すると「真っ直ぐな火災」になりますが、本記...

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JA共済の建物更生共済と火災共済の違いは?

JA共済の「建物更生共済」と「火災共済」は2つとも同じ火災保険の商品になりますが、補償内容や掛金が違うため、比較検討して契約する必要があります。

火災共済の特徴
建物更生共済の特徴
  • 掛け捨てタイプ
  • 補償内容は限定的
  • 掛金は割安
  • 満期金付タイプ
  • 補償内容は充実
  • 掛金は割高

その他にも、共済特有の「割戻金」は建物更生共済にはありますが、火災共済には割り戻し金がないようです。

割戻金とは?
共済で余剰金が出た場合に組合員に返還するお金

ただし建物更生共済を契約してから7年後から5年ごと及び満期時にもらえるため、すぐにもらうことができません。

同じ共済でもこくみん共済coop(全労済)では火災共済で割戻金はもらえませんが、都道府県民共済なら割戻金があります。

まとめ:JA共済の火災保険はデメリットが多い!

本記事ではJA共済の火災保険についてメリットとデメリットを徹底調査し解説しましたが、全体的にデメリットが多いと思ったのが印象です。

一般的な火災保険と比べると、内容が一癖も二癖もあるため、多くの方が理解をするのが難しいのではないでしょうか。

そんな中でも、畜舎や堆肥舎も補償対象になるということで畜産農家の方や酪農家の方などにはおすすめの火災保険です。

ただし、ビニールハウスは補償されないため、NOSAI(農業共済)など補償対象になる火災保険に契約すると良いでしょう。

もし、補償内容や掛金の面が気になるという方は、一度無料の火災保険比較サイトで補償内容を見直してみるのも良いでしょう。

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元損保社員のつぶやき編集部
【経歴】2012年に損害保険会社に中途入社⇨火災保険損害サービス課で8年間勤務⇨損害保険会社を退職後、実家を継ぐ【資格】ファイナンシャルプランナー2級/アフィリエイテッドファイナンシャルプランナー(AFP)
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