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賃貸で火災保険を指定されたときの対処法を元損保社員が徹底解説!

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賃貸物件に住むときに火災保険を管理会社から指定されることが多々あります。

この指定された火災保険、断っていいものなのか、他の火災保険にしてはいけないのかなど、疑問が出てくることだと思います。

本記事では賃貸で火災保険を指定された場合について詳しく説明していきます。

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賃貸で火災保険を指定されたけどいいの?

結論、賃貸物件で管理会社が火災保険を指定するのは問題ありません。

肌感覚ですが、8~9割ぐらいの管理会社が賃貸に住むときに火災保険を指定されていると思います。

特に大手管理会社は賃貸物件に住むときに「この火災保険に入ってください」と指定をされるはずです。

賃貸で指定された火災保険を強制加入させられたけどいいの?

管理会社は賃貸で指定の火災保険を強制加入させることは「独占禁止法」や「保険業法」上、やってはいけません。

強制加入を強いる管理会社は減ってきましたが、今でも「絶対にこの火災保険に入ってください」という管理会社は残念ながらあります。

なんで「強制加入」させようとするんだろう?

理由としては大きく2つ考えられます。

  1. 管理会社が保険料のマージンがほしいから
  2. 入居者が自分で契約させると不十分な火災保険を契約してしまう可能性があるから

①は分かりやすいと思いますが、管理会社が保険契約させると保険料のマージンを得ることができるため、できるだけ指定された火災保険に契約させたいという思惑があると考えられます。

②は入居者に保険を選ばせてしまうと、補償内容が不十分である場合が多く、実際に被害に遭った際に、入居者負担になってしまう可能性がある方です。

②についてはこの後詳しく説明行きます!

賃貸で指定された火災保険以外と契約する際の注意点!

指定された火災保険以外と契約する際に注意するべきことはただ一つ「管理会社から必要な補償と補償額を確認する」ということです。

そもそも管理会社が必要としている火災保険の補償は2つです。

  1. 借家人賠償責任保険
  2. 修理費用保険

借家人賠償責任保険とは?
借りている部屋で、「火災、破裂・爆発」などの事故で賃貸物件に損害を与え、大家さんに対して法律上の損害賠償責任を負ったときに補償される保険

修理費用保険とは?
大家さんに対しての損害賠償責任はないものの賃貸借契約に基づいて修理した場合、または借りている戸室での居住が困難な状態から復旧するために応急修理した場合に負担した修理費用を補償します。

他にも家財保険や個人賠償責任保険などありますが、大家目線ではこの2つがクリアしていれば特に問題はないです。

修理費用保険については金額も少額であるため、重要度は低いですが、特に重要なのは借家人賠償責任保険の“補償額”です。

指定された火災保険以外で契約して、補償が不十分だった例

入居者Aは管理会社で火災保険を指定されたが、指定以外の火災保険に契約した。その際に管理会社から「借家人賠償責任保険を2,000万円契約してください」と話があったが、保険料が惜しかったため、借家人賠償責任保険を1,000万円で契約し、管理会社には黙っていた。その1年後、入居者Aの自室で火事が起きてしまい、管理会社から被害額2,000万円が請求された。

この例では借家人賠償責任保険の契約額が不十分だったがために、1,000万円も請求されてしまいました。

かなり極端な例に感じるかもしれませんが、私が保険会社に勤めていた際も上記と同様の事案は何件もありました。

このようなことが起きないように、しっかりと必要な補償と補償額を管理会社に確認しましょう。

賃貸で火災保険を指定されたときの対処法!

賃貸で管理会社から火災保険を指定された場合「うわ、火災保険を指定された!どうせ高い!やめておこう!」と拒否したくなる気持ちよくわかります。

しかし、まずは一旦冷静になって補償内容や補償額、それに応じた保険料を確認していきましょう。

ほとんどの方は補償内容と補償額を見た上で、それに見合った保険料なのかわからないのではないでしょうか?

実は金融庁や保険業法の絡みで、保険会社はむちゃな保険料と補償内容を作れないようになっています。

そのため、ある程度は安心して火災保険を見てもらってもいいと思います。

【参考】一般的な賃貸の火災保険料はいくら?

今回は保険料が公表されている火災保険を2つ紹介させていただきます。

ただし、補償内容や保険金額(契約額)の違いがあるため、保険料だけ高い安いの判断はできません。

参考:シャーメゾン少額短期保険「シャーメゾンライフ GUARD」

※スマホの方は横にスワイプできます。

契約タイプ150S250S500S750S
家財保険金額150万円250万円500万円750万円
修理費用保険金額100万円100万円100万円100万円
入居者賠償責任保険金額
個人賠償責任保険金額
1,000万円1,000万円1,000万円1,000万円
2年間の保険料15,200円17,800円24,300円30,800円
シャーメゾン少額短期保険公式ホームページより

参考:全管協の「安心保険プラスⅢスーパー」

※スマホの方は横にスワイプできます。

コースSABCDE
家財補償300万円400万円500万円600万円700万円800万円
借家人賠償3,000万円
修理費用100万円
年間保険料9,750円11,000円12,250円13,500円14,750円16,000円
公式ホームページより

それでも指定された火災保険以外にしたいなら!

それでも指定された火災保険以外で契約したいのなら、以下の対処法がおすすめです。

  1. 管理会社と指定された火災保険以外で契約できないか交渉する
  2. 他の賃貸物件を探す

まずは管理会社に交渉してみるのがおすすめです。

私が保険会社に勤めていた時は「勤め先の保険に入らなくてはいけないんです」とお伝えすれば、ほぼ断れました。

他にも「私の父が保険会社に勤めてて、そこの火災保険に入れと言われています」でもいいですし、交渉方法はいくらでもあると思います。

正直それでも「指定された火災保険」にこだわる管理会社であれば、他の物件に変えられたほうが良いです。

火災保険程度で揉めるということは、今後住んでいるときや退去時にも揉める可能性があるからです。

交渉でうまくいくのが一番いいですね!

まとめ:賃貸で指定された火災保険を契約するのはあり?

ここまで管理会社から火災保険を指定された場合についてをまとめていきしたが、いかがだったでしょうか。

個人的には、賃貸の火災保険は2年で2万程度なので、そこまで気にする必要もないかなとも思います。

しかし、それ以上に負担されている方や、現状保険料が家計の負担になっている方は、見直しをされてみてもいいと思います。

みなさんがよりよい火災保険にたどり着くことを心よりお祈り申し上げます

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ABOUT ME
元損保社員のつぶやき編集部
【経歴】2012年に損害保険会社に中途入社⇨火災保険損害サービス課で8年間勤務⇨損害保険会社を退職後、実家を継ぐ【資格】ファイナンシャルプランナー2級/アフィリエイテッドファイナンシャルプランナー(AFP)
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